くろいぬの矛盾メモ

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 納得のいかない結末を迎えた作品になりやすい傾向


■いまだに納得のいかない結末を迎えた作品
 http://guideline.livedoor.biz/archives/50334307.html
納得の行くラストを作るのは難しい。特に、長期のシリーズものならなおのこと。
長くてコメントに書けなくなったのをこっちに書いただけなので、結構ずさんな分析。ご容赦を。


よくある傾向としては、ストーリー展開の面白さよりも、キャラ人気とか設定とかテーマとかに重きを置きすぎると、まともな終わり方にならない気がする。



■キャラ人気重視→
そもそも、ストーリーを都合良く進めてくれる主人公と(流されやすい)、作品のテーマそのものを体現した主人公と(テーマを象徴するような悩みを抱える)、視聴者が感情移入しやすい主人公(等身大→願望実現)とを一致させるのは非常に難しい。うまく行ったとしても、そんじょそこらに良くあるタイプのキャラクターになってしまう(アムロとか)。
あとは脇役に人気が出ると出番を増やさざるを得ない。途中で殺すわけにもいかない。物語上の役割やエピソードも変更しなきゃならない。主人公だけじゃなく、人気キャラのそれぞれに結末を用意しないと納得しない。外伝だらけになって大変です。


■設定重視→
調子に乗って伏線張りまくりで消化出来ない(エヴァとか)。
全部のつじつまを合わせるラストなんて作れるわけがないと開き直る。
設定マニアに媚びて、解釈に含みを持たせたような曖昧な終わり方にしてしまう。


■テーマ重視→
ストーリーが全然完結してないのに、テーマだけを解決して終わりにしようとする(エヴァとか)。
どんどん内面世界に向かって行く(エヴァとか)。
キャラの役割や物語の展開が、テーマによって思いっきり縛られる。
テーマの象徴とも言うべき存在(伝説のヒーローとか破壊の神とか主人公の父とか)の登場だけで話を終りにしがち(デウスエクスマキナ的展開=神話的ご都合主義になる)。